ただの「肝試し」で男女12人摘発!その驚きの理由とは?

ただの「肝試し」で男女12人摘発!その驚きの理由とは?

6月5日、肝試しのために福岡市内の廃墟に入った男女12人が摘発されました。その廃墟は「心霊スポット」として話題の建物だったそうです。時間は深夜午前3時。探索に許可は取っていなかったようです。

摘発された男女12人の素性は?

摘発された男女12人は18歳~21歳という若いグループ。未成年が含まれているため詳細は明らかになっていません。

また、12人全員が知り合い同士というわけではなく、たまたま同じ時間に肝試しに来ていた2グループが同時に摘発となったようです。

「肝試し」でなぜ摘発?

今回の男女12人は無許可で建物に侵入しています。管理者がいる建物で無許可侵入が行われた場合、不法侵入(建造物侵入罪)になることは周知の事実ですが、今回のケースは軽犯罪法違反として摘発されました。

「軽犯罪法違反」は管理者が居ない敷地・管理者がいるものの管理できていない敷地に不審者が現れた場合によく適用されます。

「軽犯罪法」の処罰対象を見てみると、以下のような記述があります。
「一 人が住んでおらず、且つ、看守していない邸宅、建物又は船舶の内に正当な理由がなくてひそんでいた者」
「三十二 入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者」

今回は「立ち入り禁止」の廃墟に正当な理由なく(肝試しはただの娯楽であり、正当な理由ではない)侵入したため、摘発となったのでした。

心霊ロケ系youtuberとの違いは?

このような話題で真っ先に挙がるのがゾゾゾやオウマガトキFILMなどの心霊スポットを配信するyoutuberたち。彼らと今回の男女グループとは何が違うのでしょうか?

まず初めに、心霊ロケ系youtuberたちのほとんどが事前に敷地の管理者に許可を取っています。管理者がわからない場合でも役所で登記簿を確認し、役所を通じてコンタクトを取っているので、基本的に無許可で撮影することはあり得ません。

もちろん、中には許可を取らない配信者もいますが、そのような人間はすぐアカウントを通報され、運営からBAN(アカウント制限)されてしまいます。

次に、youtuberを始めとする「配信業」の人たちは動画および番組クリエイターという職業的立場が成立します。ロケ=仕事なので、「管理者に許可済み」「安全に配慮した行動」の2つがクリアできているなら摘発はあり得ないのです。

いつ誰に目撃されているかわからない今の時代、心霊スポット巡りや肝試しが好きな方は、自分で行くよりyoutuberたちの動画を見て過ごしたほうがいいかもしれませんね。

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