ネット発の歌い手ラッパー「たかやん」(登録者数134万人)のオリジナルソング「手首からマンゴー」が、著作権を侵害しているのではないかと物議を醸している。
たかやんはボーカロイド曲やJ-POPをカバーし、間奏で自作のラップを入れる、いわゆる“ニコラップ”的スタイルで人気を博していた。現在では自身で作詞作曲したオリジナルソングをYouTubeやTikTokに投稿している。
2021年6月9日におこなわれた「コレコレ」(登録者数140万人)の配信で、視聴者からたかやんの曲に関するタレコミがあった。内容としてはTikTokで一躍有名曲となった「手首からマンゴー」のサビ部分に、任天堂のゲーム『ゼルダの伝説』のナビィという妖精のキャラクターの声が入っているという。たかやんの楽曲は音楽ストリーミングサービスで有料で配信しているため、もし無許可であった場合は著作権の侵害にあたるのではないか、とのこと。
さらに、指摘をするためYouTubeの動画にコメントしたところ、文章の何かしらの部分がNGワード扱いとなり、コメント欄に反映されなかったようだ。また別の視聴者からも、たかやんの他の曲に、マリオやカービィ、ピカチュウといったゲームのキャラクターの声が入っているというタレコミもあった。
コレコレはたかやん本人にコンタクトを取り、通話することに。
コレコレは真相を確かめるべく、たかやん本人にコンタクトを取り、通話することになった。コレコレが「手首からマンゴー」について、「あれはナビィですか?」「許可取ったんですか?」と質問。するとたかやんは、「ナビィですね。(中略)えっとー、(許可を)取ってないんですけども」と任天堂のキャラクターの音声を無断で使用していたことを認めつつ、釈明をはじめる。
たかやんのルーツである音楽ジャンルのヒップホップでは、「サンプリング」という他人の楽曲の一部やキャラクターの声を切り取って自身の曲に使用する文化があるという。たかやん自身好きなアーティストが、実際にナビィの声やマリオのBGMをサンプリングしていて、それに憧れをもち「権利まわりのことを知らずに」楽曲公開にいたってしまったとのこと。海外アーティストがサンプリングをしていることはよくあるといい、たかやんは「他の人もやってるからいいだろう」と考えていたようだ。
コレコレが「ナビィ」をYoutubeのコメント欄のNGワードにしていたのか質問したところ、たかやんは「そこはノーコメントで」と回答した。
今後の対応について、たかやんは所属事務所に相談するとしている。
コメント欄では「やっぱり悪いことは悪いって言えるのがファン。過去のことでも違法は違法」「たかやんやってることは普通に問題だけど好印象だったな〜やっぱり正直に非を認めるって大事なんだなって」「みんなやってるから大丈夫理論とかいって責任逃れしてるようにしか見えなかった。丸く収まったのはコレさんが身内にちょっと優しいからな気がします」と言った声が寄せられている。
正直に話してくれたからこそ、NGワードの件もしっかりと正直に話してほしかったと個人的には思います。
今後の動向に注目していきたいです。