JR山手線や埼京線など、首都圏の六つの路線で送電トラブルによる運転見合わせが発生しました。
日時は6月20日(日)の午後5時半頃から4時間以上にわたり発生。約16万人に影響が及んだという。午後10時頃には全線で運転を再開し、翌21日の始発からは通常どおり運行しています。
今回の事態はちょうど帰宅の時間帯に当たり、電車利用の多い時間帯に起こりました。駅で立ち往生する人や電車内に取り残された人、職員の誘導に従い最寄りの駅まで線路上を歩く人の姿などが報じられていました。
JR東日本の発表によると、原因は列車を動かすための架線への送電がストップしたことに因るものとしています。
このトラブルは、東京・渋谷区にある変電所のケーブルが損傷・漏電し、その漏電を検知するセンサーが反応したことで送電がストップしたとのことです。
同社の調査により、該当のケーブルには数センチの傷がついていたことが判明しました。しかしながら外部から人が侵入した様子はないため人為的な損傷とは認められず、具体的な原因はわかっていません。引き続き調査を進めるとともに、ほかの変電所において同種のケーブルの点検を行うとしています。
今回、影響のあった路線は次の通りです。
- 山手線の内回りと外回り
- 埼京線の池袋駅から大崎駅間の上下線
- 湘南新宿ラインの一部路線
- 相鉄線の新宿駅から羽沢横浜国大駅間の上下線
- 中央・総武線各駅停車全線
- 中央線快速電車全線