新型コロナのワクチン接種が21日から本格化する。
コロナ禍において切り札とされているのが、接種が進められているワクチンだ。現在高齢者を中心に行われているワクチン接種だが、企業や大学などによる職域接種が21日から本格的に始まった。これによって若年層へのワクチン接種や全体的な接種のスピードアップが期待されている。
企業における接種は一部先週から開始されていたが、今後多くの企業において進められる予定だ。企業によっては近隣住民を対象に加えるところもあり、広く接種が行われると予想されている。またワクチン休暇などの導入が検討されている企業もあり、接種の加速に向けて柔軟に対応している様子だ。
大学では、少なくとも11都道府県17大学で接種が始まる見込み。
文部科学省は大学を拠点に近隣地域の小中学校の教職員や住民へも対象を広げていく方針らしく、接種のスピードアップが期待されている。
また、医療系の学部がなく接種の担い手確保が難しい大学においては、大学間の連携も呼びかけられている。
企業・大学いずれにおいても政府は、ワクチン接種がスムーズに進められるように支援をする予定だ。
また、接種が拡大する一方で「ワクチンハラスメント」の問題も浮上している。ワクチン接種は本人の希望が大前提であるので、接種の強制が行われたりワクチン接種の有無によって不当な扱いを受けたりしないよう注意が喚起されている。
いよいよ広く接種が行われ始めたワクチン。政府は希望者への接種を10月から11月にかけて終えると目標に掲げている。職域接種が進められることによって、目標へ向けてワクチン接種のスピードアップが図られるのは間違いないだろう。