令和納豆の宮下社長が自身のチャンネルで大炎上で受けた嫌がらせや誹謗中傷についてまとめた動画「【誹謗中傷に苦しんでいる人へ】全てを失って自殺も考えた宮下が考える4つの対策方法」を公開しました。
茨城県水戸市の納豆ご飯専門店・令和納豆は、開業にあたり2019年4月にクラウドファンディングを実施。1万円の支援で「納豆ご飯セット一生涯無料パスポート」という衝撃的なリターンで、目標金額を大幅に上回る1246万円の資金調達に成功。
ところが、翌年の2020年5月頃から「納豆ご飯セット一生涯無料パスポートを一方的に没収された」という利用者の口コミが相次ぎ、炎上状態となりました。
最初は個人間のトラブルだったものが…令和納豆の大炎上の理由を分析。
宮下氏は、炎上騒動を、初めは「ボヤ騒ぎ」程度だったものが、ネット上で批判や指摘が繰り返されることで騒動が大きくなったということのようです。
また、それを見たメディアも、初めから彼らの頭の中で悪人や私の悪いイメージというのができあがっていて、それを踏まえて取材をしてくるので、どんなに我々がしっかりと話をしたとしても正確に取り上げてはくれなくて、火に油を注ぐ形の記事やニュースが配信されてしまって、さらに炎上してしまうという流れでしたと、大炎上した理由を分析、メディアの姿勢対して苦言を呈しました。
さらには、ネットでバッシングする人々が「過去の我々のことを全部掘り起こして」「良いことも悪いことも改変したり一部を切り取ったりして」炎上をさらに大きくさせたとしています。
すべてを失い人間不信にも…。宮下氏は今回の騒動で、仕事もお金も人脈も時間も「全てを失ってしまった」と話しています。当時、決定していた行政やメディアの仕事は全てキャンセルとなり、2000万円の出資を受ける話もなくなってしまったのだとか…。取引先も失われ、炎上によるネガティブイメージによって新規の取引も難しくなってしまったとの事。また、仲良くしていた人々も、炎上によって宮下氏の元から離れていき、「とても当時人間不信になりました」になったり精神的に追い込まれ、ついには自殺を考えたこともあったそうです。
宮下氏によると、ネットでの炎上が激化した結果、今度は家族や親戚といった自身の周辺の個人情報が晒されたり、嫌がらせをされたりするようになったといいます。自宅にはお菓子やピザ、バタフライナイフが着払いで届いたり、高級ホテルを予約されていたり、殺害予告の手紙が届いたりしたそうです。
令和納豆のウェブサイトはサイバー攻撃をされ、1日1500件にも及ぶ迷惑メールが届いたそう。さらに実家には、「今からトラックで家を壊してやるから覚悟しとけ」といった電話も来たのだとか。。
今回の炎上騒動と誹謗中傷を通して宮下氏は「ネット上で叩き続ける人たちは直接的に我々に関係がない人たちがほとんど」だということを学んだといいます。
そういう人たちは、炎上の原因が真実かどうかとか関係なくて、いかに自分の承認欲求を満たせるかどうかというところを考えているので、ネット上で自分がどれだけ注目を浴びれるかを考えて情報を配信している傾向があると分析しています。
最後に宮下氏流の誹謗中傷の対策方法を4つ紹介します。
1つ目は「仲間を作っておいて、自分を守れる環境を敷いておく」こと。
炎上してしまうと、仕事やお金や人脈もなくなりますが、「これまでの自分が積み上げてきた信頼だったり人とのつながり」は残ると話す宮下氏。
このような「仲間」は、精神を安定させる上で非常に大事だと述べました。
2つ目は、事前にSNSをフル活用してあらかじめ「仲間とかファンを作っておく」こと。
3つ目は、「ボヤ騒ぎの時点ですぐに鎮火する」ということ。「大炎上」レベルになってしまうと、「小さい会社だと本当に取り返しがつかないところまで追い込まれてしまう」という宮下氏。ボヤ騒ぎが起きたら、すぐにトラブルの原因の発見に努め、ボヤを鎮火することが大切だと説きました。
4つ目は、ネット上で叩く人たちを「常にスルーし続ける」ということ。
そのような人たちは「自分の承認欲求を満たすために情報配信をしている場合が多い」ため、そのような人にかまっているとずっと炎上が続いてしまい逆効果になると述べました。宮下氏は、大炎上の裏側で辛い思いをする人々が存在していることに関して私みたいな、誰も知らないような無名な人間がどんなに情報発信をしたとしても、なかなか現実的な問題を伝えるっていうことはできないと思うんですよね。
それが本当に悔しいと思っていますと悔しさをあらわにしました。
今炎上や誹謗中傷や嫌がらせで悩んでいる人は、最悪の状況を逃れるために、とにかくどんな方法を使ってもそのピンチを乗り越えて欲しい(中略)私たちができることがあるのであれば(中略)できる限りのご協力はします。
と、みんなで乗り越えていきましょうと締めくくりました。
令和納豆のネットの大炎上については、メディアやyoutubeチャンネル、一般の方のSNSまで、様々な意見や証言が取り上げられており、「結局どちらが悪いのか?」という問題はわからない状況ですよね。
今回の問題の真意はまだ謎に包まれたままですが、消費者の声がSNSで発信しやすくなった今、いつ自分がターゲットになるかわかりませんよね。ただ、炎上したときの対策として、炎上経験者である宮下氏の対策方法はいざというとき、タメになるかもしれませんね!