韓国の男性グループ『BTS(防弾少年団)』メンバーのVがイギリス・ロンドンの街角で撮った写真を、ロンドンが観光客誘致に積極的に活用している。Vの写真を使用した広報に乗り出し、全世界がロンドンに注目している。
『BTS』は2021年7月27日にイギリスの公営放送BBCラジオ1の「Live Lounge」に出演し、” Dynamite”や” Permission To Dance”などの大ヒット曲をパフォーマンス。インタビューも行った。
司会のアデルが「イギリスで一番好きな物は何か?」という質問に、Vは「本当に来たかった場所なので、イギリスに来てすぐロンドンの街角を歩いた。」と答えた。
この発言を受けて、BBCはVが2018年10月のロンドン公演当時、テムズ河とリージェント通りで撮った写真を公開し、注目を浴びている。
「Live Lounge」放送後、ロンドン市長のサディク・カーンは、「Mic drop #LetsDoLondon」というコメントと共に、Vがロンドンで撮った写真をSNSで共有。積極的な観光客誘致のため、広報に乗り出した。
イギリスは新型コロナウィルスにより観光客の訪問が著しく減少しており、ハッシュタグ「#LetsDoLondon」と共に、観光客誘致のキャンペーンを繰り広げている。
関係者も、Vがロンドンで撮った写真と共に「#LondonwithTae」「#LetsdoLondon」というハッシュタグを添え、広報活動を盛り上げている。これにより「#LetsdoLondon」はすぐにワールドワイドリアルタイムトレンドとなった。
また、イギリスの観光産業の回復を目指し努力しているUKホスピタリティー代表、ケイト・ニコラスは、Vを素晴らしい非公式広報大使と称し、「#LondonwithTae」「#LetsdoLondon」が、アメリカ・イギリスなどでトレンドになっている事実にSNSで喜びを表した。
『BTS』は2019年6月に、韓国の歌手で初めてウェンブリー・スタジアムで公演を行った。この歴史に残る公演が始まる前、ロンドンを訪れた全世界のファンは2018年にVが写真を撮った場所で同じポーズで撮影するという「Vロード巡礼」を行っていた。
メディアはこれを「V-effect(V効果)」と呼び、高い関心を寄せている。V効果を経験したロンドンは、2年ぶりに戻ってきたチャンスを逃さず積極的な広報活動を行い、再び観光客がロンドンを訪れる日を楽しみにしているようだ。