映画館の大スクリーンでヴィム・ヴェンダースの作品を楽しめる機会がやってくる。
2021年11月5日(金)~12月6日(木)の期間でヴィム・ヴェンダースのフィルモグラフィから10作品を厳選した大規模特集上映「ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブ ROAD MOVIES/夢の涯てまでも」がBunkamura ル・シネマを皮切りに全国の劇場で順次開催される。
今回の大規模特集上映では、監督自らが監修したレストア上映が行われる。上映されるのは「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」「都会のアリス」「まわり道」「さすらい」「アメリカの友人」「東京画」、デザイナーである山本耀司について語る「都市とモードのビデオノート」や本邦未公開の「夢の涯てまでも」などの作品だ。それぞれ2K、4Kレストア版で美しい映像を堪能できる。未公開の作品も観られるだけに、ファンにはたまらない内容となっている。
ヴィム・ヴェンダースは1945年生まれのドイツの映画監督。1971年に長編デビューをし、その代名詞とも言えるロードムービーの数々は世界的な評価を受けてきた。例えば「都会のアリス」「まわり道」「さすらい」は「ロードムービー三部作」と呼ばれ、それぞれ高い評価を誇る。また1984年に発表した「パリ、テキサス」で第37回カンヌ国際においてパルムドールを受賞した。まさに世界を代表する映画監督と言えるだろう。
なかなか大きなスクリーンでヴィム・ヴェンダースの作品を楽しめるタイミングはない。ファンはもちろん、まだ彼の作品を鑑賞したことが無い人もぜひこの機会を利用して、その映像世界に浸ってほしい。