31日、芥川賞作家・平野啓一郎著『ある男』が2022年に映画化することが分かった。2022年公開予定で、俳優・妻夫木聡、女優・安達サクラ、俳優・窪田正孝ら豪華キャスト陣が出演。人間存在の根源に迫る長編作品の映画化に、ファンからは反響が続出しているようだ。
本作は2019年公開の映画『マチネの終わりに』に続く作品として発表された、平野啓一郎原作による感動ヒューマンミステリー。弁護士の城戸(=妻夫木聡)は、かつて依頼者である里枝(=安達サクラ)から、亡き夫・大祐(=窪田正孝)の身元調査の依頼という奇妙な相談を受ける。里枝は離婚後に出会った大祐と再婚。新たに生まれた子供と幸せな家庭を築いたが、ある日突然夫が不慮の事故で命を落としてしまう。悲しみに暮れる中、長年疎遠になっていた大祐の兄が訪れ、遺影を見ると「これ、大祐じゃないです」と言い放つ。愛したはずの夫「大祐」は、まったくの別人だったのだ。「大祐」として生きた「ある男」は一体誰だったのか、何故別人として生きていたのか……。城戸は“ある男”の正体を追う中で、衝撃の事実に近づいていく。そしていつしか城戸の心にも他人として生きた男への複雑な思いが生まれていくのであった―――。
ベストセラー作家平野啓一郎の最高傑作×新鋭・石川慶監督(代表映画『蜂蜜と遠雷』『愚行録』)が贈る、「愛」と「過去」をめぐる珠玉の物語。大人気作品の映像化に加え、本作に出演する豪華キャスト陣が話題になっているようで、SNSでは「素晴らしいキャスティング!公開されるまでまた小説を読み直そうかな」「原作を読みながら想像した世界観になりそう」「キャストが強すぎる……(笑)素晴らしい役者さんたちに期待しかない!」といった喜びの声が相次いでいる。
ちなみに前述したキャストに加え、清野菜名、眞島秀和、小籔千豊、仲野太賀、真木よう子、柄本明といった日本を代表する俳優陣の出演も発表されている。平野啓一郎が描く世界がどのように映像化されるのか期待しながら、2022年の公開を楽しみに待つとしよう。