10月3日、フランスのロンシャン競馬場にて第100回の凱旋門賞(パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)が行われた。日本からは宝塚記念連覇を含むG1を4勝している牝馬クロノジェネシス(牝5歳、栗東・斉藤崇厩舎)、凱旋門賞と同じロンシャン競馬場で行われたフォワ賞を逃げ切ったディープボンドが出走した。
優勝したのはドイツ調教馬トルカータータッソ(牡4歳、M・ヴァイス厩舎)。JRAのオッズで13番人気という伏兵だったが、直線で人気馬を鮮やかに差し切った。ドイツ馬が凱旋門賞を勝利するのは2011年のデインドリーム以来。マルセン・ヴァイス調教師はなんとデビュー2年目で凱旋門賞のタイトルを手に入れた。
2着は名手C・スミヨン騎手騎乗のタルナワ(牝5歳、D・ウェルド厩舎)、3着は1番人気だったハリケーンレーン(牡3歳、C・アップルビー厩舎)。日本馬のクロノジェネシスは7着、ディープボンドは最下位の14着で日本の悲願はお預けとなった。
レースはあまりコンディションの良くない馬場で行われた。クロノジェネシスはスタート直後に外へ張り出し、そのまま集団の外を追走。直線を向いた時は、かなり良いポジションに見えたが、余力は残っていなかった。
ディープボンドは前回逃げ切ったのとは打って変わって集団後方の内を追走した。ヨーロッパの馬場への適性があると見られていただけに残念な結果となった。
今年の凱旋門賞は非常に豪華なメンバーだっただけに注目も大きく、海外馬券販売では最高額の約53億円を売り上げた。