歴史的な名牝と言っても過言ではないだろう。
11月21日(日)に阪神競馬場でマイルCS(G1、芝、1600メートル)が行われた。結果は、この1戦で引退が決まっているグランアレグリア(牝5歳、藤沢和厩舎)の優勝となった。鞍上はクリストフ・ルメール騎手。
グランアレグリアは昨年も勝っており、連覇となる。マイルCS連覇を達成したのは史上6頭しかいないので、まさに歴史的な1勝と言っても良いだろう。2着は今年のNHKマイルカップ覇者で安田記念3着だったシュネルマイスター(牡3歳、手塚厩舎)、3着は昨年のホープフルSの勝ち馬のダノンザキッド(牡3歳、安田隆厩舎)だった。
グランアレグリアの勝利は、来年2月で定年を迎える名伯楽の藤沢和雄調教師への良いプレゼントとなったと言えるだろう。マイルCSの歴代勝利数の記録を更新する6勝目となった。
グランアレグリアは、父ディープインパクト、母タピッツフライの牝馬。桜花賞、安田記念、スプリンターズS、マイルCSなど、スプリントからマイルにかけて様々なG1を勝利してきた。10月には2000メートルの天皇賞(秋)にも挑戦し、3着だった。
ちなみにこの世代牝馬クラシックを勝利した馬には活躍馬が多い。桜花賞を勝利したのがグランアレグリアで、オークスを勝利したのが先日ブリーダーズカップを勝ったラヴズオンリーユー。秋華賞の覇者が、グランプリ連覇中のクロノジェネシスだ。
歴史的な勝利をあげたグランアレグリア。無事繁殖にあがって、その子どもでまた夢を見させてほしい。