日ハム監督就任後、その動向が注目を集める新庄剛志ビックボス。8日には12球団合同のトライアウトを自ら視察した。その視察で一人の選手に白羽の矢が立った。その選手とは、巨人で戦力外となった古川侑利投手(26)だ。
古川投手は、トライアウトで打者3人と対戦。さらに気温9度という厳しい環境のなか、参加した22投手の中で最速の149キロをマーク。速球をアピールし、新庄監督の目に留まったのだ。
新庄は現在、来季に向けてチームの補強を進めている。すでに外国人選手を4人獲得している。助っ人人は6人体制としている。助っ人以外の選手については「2軍の選手を育てたい」と育成重視にも注力する考えを明らかにしていた。
この考えには恩師の野村克也氏が影響している。野村監督は「野村再生工場」と言われるほど、戦力外選手や低迷選手を復活させた。トライアウトの前日、「教えてもらった“野村の考え”を物凄く今、インプットしている」と語っていた新庄ビックボス。彼もまた野村監督によって前年の打率・222、6本塁打という不振から・255、14本塁打と復活、翌年には自己最高の28本塁打、85打点をマークし成長した張本人なのだ。
「新庄再生工場」の第1弾となる古川投手にも、これから期待したい。