フランス人サポーターの罵倒の真相。アルゼンチン代表GKが「許せなかった」理由。

フランス人サポーターの罵倒の真相。アルゼンチン代表GKが「許せなかった」理由。

世界の目がアルゼンチンに注がれる中、そのGKエミリアーノ・マルティネスの行動が波紋を呼んでいる。12月18日という歴史的な日に、アルゼンチンはフランスに3-3のPK戦で勝利し、1986年のメキシコ以来34年ぶりに世界チャンピオンの座に輝いたのだ。

激しい競争は、両軍がシュートアウトで一進一退の攻防を繰り広げるなど、最後までもつれ込んだ。そのためか、緊張した雰囲気が漂っていた。試合後の表彰式で、今大会のトップゴールテンダーに贈られるゴールデングローブ賞を獲得した30歳のGKが、金賞を股間部に当てて身振りで合図するという無礼講の演出をした。

この問題行動は、多くの人々の反感を買った。イタリアのスポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』は、「非常に思いやりのない、スポーツマンらしくない、味気ないジェスチャー」とし、ソーシャルメディアのハブには、「未熟」「チャンピオンには不適切」といった批判的な言葉で埋め尽くされている。

逆に、E・マルティネスには、その場の雰囲気に合わせて効果的なパフォーマンスをする明確な正当性があった。ラジオ・ラ・レッドのインタビューで、マルティネスは「フランスの観客が野次を飛ばしていたので、決断しました。あの上から目線の態度は許せないし、納得がいかなかった」と明かした。そして、フランスのサポーターを困らせるつもりはなく、むしろブーイングに応えようと思ったと強調した。

とはいえ、30歳のDFの「説明責任はない」という主張には、フランスのメディアも慎重だ。同国随一のラジオ局『RMC Sport』によると、E・マルティネスは、”日曜日の試合では、アルゼンチンのファンがフランスのサポーターの5倍もいたことを “と断言している。

E・マルティネス選手が優勝した後の行動で不穏な空気が流れている。その影響はしばらく続きそうだ。

スポーツカテゴリの最新記事