6月16日朝、「侍ジャパン」の愛称で親しまれる野球日本代表メンバーが発表されました。選ばれたのは日本プロ野球チームから24選手。内訳は投手11人、捕手2人、内野手6人、外野手5人です。
投手陣には楽天の田中将大選手や巨人の菅野智之選手といった注目選手が並んでいます。
東京オリンピック「侍ジャパン」メンバー
「侍ジャパン」メンバーの詳細です。
監督:稲葉篤紀
「侍ジャパン」を率いて東京オリンピックの舞台に立つのは稲葉篤紀監督。
稲葉監督は現役時代、北海道日本ハムファイターズ(日本ハム)で数々の投手を唸らせてきたエース打者。勝負強く、抜群のバットコントロールで何度もチームを支えました。
監督としても第1回WBSCプレミア12で打撃コーチを務めたあと、ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017で完全勝利。さらに第2回WBSCプレミア12で初めて日本チームを優勝に導くなど、申し分のない手腕を発揮しています。
また、情に厚く、選手たちのメンタル面へのフォローも優れていると評判です。極度のプレッシャーがかかるオリンピックの舞台では、稲葉監督の人柄が十分発揮されるかもしれませんね。
投手:田中将大ほか
投手陣は全11人。前回の北京オリンピックにも参加し、今回も選抜されたメンバーは田中将大選手のみです。
とはいえ、他も手堅い面々が揃っています。菅野智之選手は、最も活躍した先発完投型の投手に贈られる「沢村賞」を2年連続で獲得した実力派。また、プレミア12の救援登板で凄まじいストレートを見せた山本由伸も今回のメンバーに入っています。
田中将大(楽天)背番号:18
菅野智之(巨人)背番号:11
山本由伸(オリックス)背番号:17
森下暢仁(広島)背番号:15
大野雄大(中日)背番号:22
青柳晃洋(阪神)背番号:12
中川皓太(巨人)背番号:41
岩崎優(阪神)背番号:13
山崎康晃(DeNA)背番号:19
平良海馬(西武)背番号:61
栗林良吏(広島)背番号:20
捕手:甲斐拓也ほか
捕手陣は強肩で知られる「甲斐キャノン」こと甲斐拓也選手と、投手とのコミュニケーションを重視する司令塔型の會澤翼選手の2名。バランスの良い選抜ですが、會澤選手は6月15日の試合で負傷をしてしまったため、検査の結果によっては交代の可能性もあります。
甲斐拓也(ソフトバンク)背番号:10
會澤翼(広島)背番号:27
内野手
内野手はほとんどがプレミア12に参加していたメンバー。監督がよく知る信頼ある選手が揃った印象です。
中でも2015年のWBSCプレミア12で最優秀守備賞を獲った坂本勇人選手は守備だけでなく安定した打撃も魅力のヒットメーカー。長打力で鳴らす山田哲人選手も攻守共に活躍を期待できそうです。
浅村栄斗(楽天)背番号:3
菊池涼介(広島)背番号:4
山田哲人(ヤクルト)背番号:1
坂本勇人(巨人)背番号:6
源田壮亮(西武)背番号:2
村上宗隆(ヤクルト)背番号:55
外野手
外野手もプレミア12の選手が目立ちます。俊足で知られる鈴木誠也選手や、登録は捕手ながら一塁と外野の守備でも評価されるユーティリティープレイヤーの栗原陵矢選手などが並んでいます。
鈴木誠也(広島)背番号:51
柳田悠岐(ソフトバンク)背番号:9
吉田正尚(オリックス)背番号:34
近藤健介(日本ハム)背番号:8
栗原陵矢(ソフトバンク)背番号:31
最後のオリンピック野球
オリンピック正式競技としての野球は、2008年の北京オリンピックが最後でした。しかし、今回の東京オリンピックでは特別に「限定種目」として追加されています。
そのため、世界中の野球選手にとって東京オリンピックが「五輪出場選手」になれる最後のチャンス。どの選手も魂を賭けて挑んでくるに違いありません。我らが「侍ジャパン」が表彰台に立てるよう、今後の動向に注目しましょう。